施設の遊びの重要性と企画時のコツ

お年寄りのお世話をする介護において、大切な仕事ともいえるのがレクリエーションであり、老人ホーム・デイサービスを始めとした多くの事業所で季節イベントやゲームが行われている。

レクリエーションの多くは、昼食後のゆったりとした時間帯である14時台・15時台に実施されていて、1時間前後にわたってスタッフと利用者がイベントを楽しむ事が多い。

一般的なレクリエーションは、利用者の身体的負担にならないように考えられていて、座りながら出来る事や重量物を使わない事が推奨され、模擬ボーリング・お手玉を使った的当て・伝言ゲームといった内容がメインとなっている。

体を動かす事でQOL(生活の質)を上げる事、利用者・スタッフとのコミュニケーションを増やす事こそ、レクリエーションをする意味でもあり、日替わりで違った内容を実施する必要がある。

介護度が低い利用者が多い場合は、体を動かす事も推奨されており、オリジナル体操・ラジオ体操・ストレッチ・ヨガといった運動は、週に1回か2回程度実施する事が望ましいだろう。

そんな中、都度レクリエーションを考える事は難しいものだが、その際にヒントになってくるのが、他の介護施設のブログや介護雑誌に記載されている活動レポート等の情報だ。これらには、認知症の方や介護度が高い方であっても、楽しめるレクリエーションがよく記載されているため、ヒントを織り交ぜながら独自のレクリエーションを実施してみると良いだろう。

また、レクリエーションを企画する際に必要不可欠なのが入念な下調べ。行き当たりばったりなアイデアではなく、予めレクリエーションの注意点や人気の遊びを頭に入れておくことが大事である。