利用者を楽しませる上で必要なこと

介護の仕事は、利用者の食事や排泄をサポートするだけではない。ずっと施設の中で暮らしているとストレスが溜まるだけでなく、運動不足にもなる。そういった背景から、ストレス発散や適度な運動を実施してもらうため、どこでも積極的にレクリエーションが行われている。

レクリエーションの内容は軽い運動をしたり、脳を使うようなゲームがメインとなる。多くの利用者は楽しんで積極的に取り組むが、中にはそうでない人もいる。体調が優れないのであれば別だが、賑やかな雰囲気が嫌な方もおり、単純に楽しめないケースもあるのだ。

また、利用者の中でも、良好な人間関係を保てている人とそうでない人がおり、レクリエーションを楽しめない人の事情は複雑になってくる。ただ、だからと言って場に馴染めていない利用者をレクリエーションに参加させないという訳にはいかないものだ。本当に本人がやりたくなければ話は別だが、できる限り参加させることが大切である。

利用者の家族からすると、レクリエーションに参加しないのは仲間はずれのように感じるだけでなく、利用者自身も周囲との溝が深まればストレスが溜まるばかりである。そのため、いかに全員が楽しめるかを考えるのも職員の仕事だといえる。

レクリエーションのプログラムは大体決まっているが、利用者の状態は日々変化するため臨機応変な対応が求められる。少し前までは楽しく参加していたとしても、認知症の症状が進んでほとんど会話ができなくなる方もいる。それに関わらず同じ対応を続けてしまえば、利用者側も戸惑ってしまう。

レクリエーションを企画・実施する介護スタッフは利用者全員が楽しめているかを常に気にかけ、その都度様々な工夫をすることが求められる。